2011年8月(8/1~9/2)の月間売買状況のデータです。2日にもデフォルトが懸念されていた米国の債務上限問題が解決して月が始まったものの、その後は欧米共に足下の景気が減速している事と相まって欧州債務問題が再燃。債務問題のイタリアへの拡大やフランスの金融機関への拡大が取り沙汰されて株売りが加速し、一方で金が史上最高値の1,900ドルに乗せるなど、リスク回避の動きが鮮明となり世界同時株安となりました。米国では足下の景気悪化、欧州の債務問題で為替市場は対ドル、対ユーロで円高が進み、日本株は踏んだり蹴ったりの状況でしたね。。。
【東証一部】(日経平均株価 7/29:9833.03→9/2:8950.74)
証自(18%) 買;5兆8398億 売;6兆4213億 差引;-5816億
法人(9%) 買;3兆1209億 売;2兆1897億 差引;+9312億
個人(14%) 買;5兆1271億 売;4兆5003億 差引;+6269億
外人(58%) 買;18兆8151億 売;19兆8735億 差引;-1兆584億
証委(1%) 買;4428億 売;4043億 差引;+385億
合計(100%)買;33兆3457億 売;33兆3891億 差引;-431億
【ジャスダック】(ジャスダック指数 7/29:1267.50→9/2:1221.98)
証自(6%) 買;268億 売;308億 差引;-41億
法人(7%) 買;433億 売;263億 差引;+170億
個人(60%) 買;2921億 売;3067億 差引;-145億
外人(20%) 買;1007億 売;988億 差引;+19億
証委(8%) 買;380億 売;383億 差引;-2億
合計(100%) 買;5011億 売;5010億 差引;+1億
まずは東証一部。外人が12ヶ月ぶり(1年ぶり!)に売り越しに回り、同じく売りに回った証券会社と合わせて大人勢が揃って売り越し。8月は週次で見ても両者はずっと売り越しだったので、まあこんな物でしょう。特に外人は売買シェアも前月比で52%→58%に増えており、かなり売ってきた様子が伺えます。一方で買い越しは法人と個人、いつもの下げ相場の売買状況ですね。特に法人は信託銀行が6440億の買い越しで、年金資金が一生懸命拾ってくれているみたいです(^^;
続いてジャスダック。こちらは個人が大量の売り越し継続、外人は僅かながら買い越し継続、という事で、新興の下げは個人の売りが主だったみたいですね。日経平均に比べて指数的に大きく下がっていないのは、外人が売りに出てないからもあるのでしょう。買い越しはこちらも法人が主で、事業法人が45億、その他法人が32億、信託銀行が23億と内訳はバラけています。
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