2012年7月(7/2~7/27)の月間売買状況のデータです。好調だった6月の相場は米独立記念日など休場もあった第一週で一服し、その後は6月雇用統計の悪化や欧州債務懸念の高まりにより失速。リスク回避の動きから為替市場ではユーロが下落し、一時対円で11年8ヶ月ぶりの安値を更新。月後半にはスペインやイタリアが空売り規制を導入するに至り不安が一気に高まりましたが、土壇場でドラギ総裁の「ユーロを守るために何でもする」という発言で何とか踏み止まったという危機の一ヶ月でした。
【東証一部】(日経平均株価 6/29:9006.78→7/27:8566.64)
証自(19%) 買;3兆3616億 売;3兆4790億 差引;-1175億
法人(8%) 買;1兆5084億 売;1兆3103億 差引;+1981億
個人(16%) 買;2兆9649億 売;2兆8559億 差引;+1090億
外人(56%) 買;10兆2139億 売;10兆4279億 差引;-2140億
証委(2%) 買;3272億 売;3207億 差引;+65億
合計(100%)買;18兆3759億 売;18兆3938億 差引;-179億
【ジャスダック】(ジャスダック指数 6/29:1336.07→7/27:1305.76)
証自(5%) 買;162億 売;164億 差引;-2億
法人(7%) 買;229億 売;182億 差引;+47億
個人(62%) 買;1871億 売;1917億 差引;-46億
外人(19%) 買;583億 売;583億 差引;-0.2億
証委(7%) 買;215億 売;211億 差引;+4億
合計(100%) 買;3060億 売;3057億 差引;+3億
まずは東証一部。証券会社は4ヶ月連続の売り越し、外人は3ヶ月連続の売り越しで、大人勢の売り越しの流れは止まらず。一方で個人が買い越しに転換、法人が4ヶ月連続の買い越しで、大人勢の売りVS子供勢の買いという典型的な下げ相場の時の形に戻りました。5月から相場は下がったり上がったりしていますが、基本的な流れは変化なしです。
続いてジャスダック。前月買い越しに転じた個人が早々に売り転換、外人も小幅ながら売り越し転換で今月は分が悪かったですね。体感的には下げのきつい一ヶ月だったので、まあこんな物かなと思います。一方で法人が4ヶ月ぶりに買い越しに転換、個人の売りVS法人の買いという構図になりました。
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