皆様、2012年、明けましておめでとうございます。
昨年は3月の震災&福島第一原発事故に始まり、4月にかけての計画停電、夏の節電と生活環境が一変する出来事が続きましたね。個人的に秋は本業が忙しかった事もあり、今振り返ると例年に比べて相場に向き合う時間が少なかったかなという感じがします。
今年は昨年より相場を見ながら考える時間を増やしたいなと思いつつ・・・まずは昨年同様に2011年の振り返りと2012年の展望を書いておきたいと思います。
【2011年の予想と結果】
・2010年と変わらず先進国は低成長、新興国は高成長が継続。
⇒外れ。先進国=低成長、新興国=高成長という単純な見方は当たってましたが、共に想定していたよりも低成長でした(日本、欧州はマイナスですし・・・)。
・米国、日銀の追加金融緩和以降の金余り状態が継続。ドルが売られ、為替は対ドル円高傾向が続く。
⇒外れ。為替は円高に振れましたが、米国の金融緩和の影響よりも、欧州債務問題による信用リスク回避のための円高の側面が強かったですね。
・溢れた資金が新興国に流入し、株価、不動産などが上昇。成長VSインフレの戦いへ。
⇒外れ。今年はリスク回避、信用収縮による新興国からの資金流出が鮮明で、株、不動産共に下げました。成長VSインフレの戦いも、各国がインフレ抑制に舵を切った事も株安に影響しましたね。
・欧州のPIGS問題は引き続きくすぶりそう(今年はPとSか?)。日本の財政問題も要注意。
⇒外れ。今年はくすぶると言うか、爆発しましたね。日本の財政問題は欧州問題の影で霞んでしまいましたが、復興債の発行など更に状況は悪化していますので、欧州問題が鎮静化してきたらクローズアップされてくるかもしれませんね。
結果は0勝4敗という事で・・・震災は想定外でしょうがないとは言え、欧州危機がここまで深刻化するとは思っていなかったので、完全に外れました。
引き続き、来年2012年も展望しておきますと、
・欧州債務問題は、11年後半と変わらず。定期的に問題がクローズアップされ相場を冷やす要因にとなるも、土俵際では踏みとどまる。
・為替市場は、年前半までは更なる金融緩和などを材料にユーロが売られやすい状況が続くが、年後半には金融緩和競争が一巡し、基本的には膠着か。
・新興国は政策が引き締めから緩和へと移り、再び高成長路線へ転換、株価も回復へ。
・日本は円高が続く外需産業は来年度も苦戦、内需の好業績企業が今年も中心。
・輸出産業の占める比率の高い日経平均は、上下しながらも最終的には5-10%プラスで終了と予想。
という事で、今年こそは株価は先進国<新興国。ただ、今年一杯は一進一退で株価の大きな上昇は期待できないでしょう。13年以降に向けて明るい兆しが見えてくると良いですね。
個別の日本株では、昨年11月後半から上昇を始めている内需の好業績株が今年も主役を貼ると見て良いのではないかと。外需系は、今の為替水準を織り込んだ業績が出揃い、13年度の見通しも立てられる今年後半が面白いかもしれませんね。
個人的には、震災後に日本株比率が100%になってしまったので、まだ新興国株が安いうちに再度リスク分散を意識したいなと思ってはいますが、日本株に安い銘柄がゴロゴロしている内は、日本株中心で行きます。
最後に今年の注目銘柄ですが、現在注目しているのは、4331 テイクアンドギヴ・ニーズ(業績V字回復期待、ポジトークです)、3073 ダイヤモンドダイニング(→震災影響剥落による業績回復)の2銘柄です。ちなみに昨年の結果はと言うと、
3715 ドワンゴ 171500⇒126100(-26%)
2124 JACリクルートメント 3090円 ⇒ 4560円(+48%)
3768 リスクモンスター 43000円 ⇒40800円(-5%)
という事で、昨年はダメダメでしたね(T_T)。ドワンゴとリスクモンスターへの見方は変えていないので、特にドワンゴなんかは今後面白いんではないかと思っています。
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