2011年12月(12/5~12/30)の月間売買状況のデータです。月初にS&Pによるユーロ圏諸国の国債格下げ見直しのニュースがあり、期待されたその週末のEU首脳会議ではイギリスの反対で基本条約改正は決裂。イタリアの国債利回りが急騰するなど一気に不安定な状況になり、特に新興国からは資金流出が継続。クリスマス休暇前にECBの国債買い入れでイタリア、スペインの国債入札を順調に消化し、何とか一息付いた所で2011年を終えました。米国株は最後高かったですが、欧州、アジア、新興国には厳しい1年でしたね。
【東証一部】(日経平均株価 12/2:8643.75→12/30:8455.35)
証自(21%) 買;3兆3751億 売;3兆4011億 差引;-260億
法人(9%) 買;1兆6440億 売;1兆2885億 差引;+3555億
個人(16%) 買;2兆6511億 売;2兆6061億 差引;+450億
外人(53%) 買;8兆4536億 売;8兆8230億 差引;-3694億
証委(2%) 買;2502億 売;2484億 差引;+18億
合計(100%)買;16兆3740億 売;16兆3671億 差引;+69億
【ジャスダック】(ジャスダック指数 12/2:1155.27→12/30:1180.05)
証自(6%) 買;164億 売;176億 差引;-12億
法人(8%) 買;332億 売;154億 差引;+178億
個人(56%) 買;1649億 売;1733億 差引;-83億
外人(24%) 買;675億 売;763億 差引;-88億
証委(6%) 買;185億 売;178億 差引;+7億
合計(100%) 買;3005億 売;3003億 差引;+2億
まずは東証一部。証券会社と外人が売り越し継続、法人と個人が買い越し継続。欧州懸念によるリスク・オフの動きが続いていたので考えてみれば当然の結果ですが、けっこう外人の売り越し額が大きい一ヶ月だったんですね。証券会社の売りが少額だったのは、11月に先回りして売っていたからなんでしょうか(^^;
続いてジャスダック。11月に引き続き、法人が大幅に買い越し。個人が大幅売り越し継続、そして外人も大きく売り越し、証券会社の売り越し記録はこれで17か月連続に伸びました。指数も上昇して新興にとっては地合いの良い一ヶ月だったように思うので、個人も外人も売り越しだったというのはちょっと意外ですね。
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