2008年10月(9/29~10/31)の月間売買状況のデータです。9月のリーマン破綻から始まった世界金融危機がピークを迎え、あっという間の大暴落とその後の乱高下はもはや“大波乱の”としか言いようがないです。1週間で3回先物のサッキートブレイクが発動とか、もう生きている間には二度と見られないかもしれませんね。
【東証一部】(日経平均株価 9/26;11893.16→10/31;8576.98)
証自(28%) 買;13兆4604億 売;15兆14億 差引;-1兆5410億
法人(9%) 買;5兆1772億 売;3兆6889億 差引;+1兆4883億
個人(16%) 買;8兆2978億 売;7兆3422億 差引;+9556億
外人(46%) 買;22兆6304億 売;23兆6255億 差引;-9951億
証委(1%) 買;7293億 売;6797億 差引;+496億
合計(100%) 買;50兆2951億 売;50兆3377億 差引;-426億
【ジャスダック】(ジャスダック指数 9/26;52.86→10/31;43.89)
証自(8%) 買;192億 売;185億 差引;+6億
法人(19%) 買;622億 売;307億 差引;+315億
個人(44%) 買;1054億 売;1086億 差引;-32億
外人(28%) 買;551億 売;798億 差引;-247億
証委(2%) 買;39億 売;37億 差引;+1億
合計(100%) 買;2458億 売;2414億 差引;+44億
まずは東証一部。証券会社、外人が大幅売り越しで、とにかく機関投資家が売りまくった1ヶ月でしたね。買い方は巷で言われていた通り、個人と年金(法人の買い越し額のうち、実に1兆1814億が信託銀行の買い!)でした。個人や年金は下値を支える事はあっても、積極的に上値を買い上がっていく事はありませんので、機関投資家が買いに回るまで(=金融危機が収まるまで)は厳しい展開が続くのでしょう。まだまだ株価低迷が長引く可能性も視野に入れておいた方が良さそうですね。
続いてジャスダック。外人が9月に続いてドカ売り継続で、それを法人(こちらは事業法人)が受け止めている恰好。要は企業買収とかそれくらいしか買いが入っていないという事で、市場としてはお寒い状況が続いていますが、東証一部がこんな状況ではまあしょうがない所だと思います。