2008年8月(8/4~8/29)の月間売買状況のデータです。8月は内閣の景気に対する基調判断の下方修正、アーバンの民事再生などがあり、特に内需株や不動産株が多い中小型株や新興株にとっては厳しい前半となりました。後半に入ると売られすぎの反動で少し戻しましたが、一方で今度は出来高が激減。月次の結果も当然かなりひどい事になっています。
【東証一部】(日経平均株価 8/1;13094.59→8/29;13072.87)
証自(28%) 買;9兆7721億 売;9兆5627億 差引;+2094億
法人(9%) 買;3兆842億 売;2兆9773億 差引;+1070億
個人(14%) 買;4兆8250億 売;5兆823億 差引;-2573億
外人(48%) 買;17兆514億 売;17兆714億 差引;-200億
証委(1%) 買;4835億 売;4927億 差引;+78億
合計(100%) 買;35兆2162億 売;35兆1864億 差引;+298億
【ジャスダック】(ジャスダック指数 8/1;58.49→8/29;58.04)
証自(7%) 買;147億 売;155億 差引;-8億
法人(16%) 買;395億 売;245億 差引;+150億
個人(48%) 買;912億 売;1039億 差引;-128億
外人(27%) 買;531億 売;544億 差引;-13億
証委(2%) 買;39億 売;42億 差引;-3億
合計(100%) 買;2023億 売;2025億 差引;-2億
まずは東証一部、売買代金が7月の4分の3程度まで減っています。。。個人の割合が更に低下しその上売り越し、新興だけでなく東証一部からも資金の引き上げが続いていますね。その他の投資主体もそれぞれ売買代金が減少、証券会社と法人が買い継続、外人が売り継続で売り買いの構図は前月と変わらずでした。
続いてジャスダック、こちらも前月から3割以上売買代金が減っています。アーバンの話があった事もあってか個人が大量に売り越しで、それを受け止めるのが法人のみという状況が継続。もう少し増資やらM&Aやら(どちらも法人の買いになるわけですが・・・)上場廃止やらで企業が淘汰されないと、資金が流出した新興が持ち直すのは厳しそうな印象です。