2011年6月(5/30~7/1)の月間売買状況のデータです。月前半は、前月からの米国指標悪化による景気後退懸念、ギリシャの債務危機の懸念による下落の流れが続きましたが、月後半はそれらの懸念もほぼ織り込まれ、逆にギリシャ債務危機問題の進展に合わせて反発。終わってみれば、5月末より高い水準で1ヶ月が終了しました。
【東証一部】(日経平均株価 5/27:9521.94→7/1:9868.07)
証自(22%) 買;6兆5406億 売;6兆2854億 差引;-2552億
法人(8%) 買;2兆5395億 売;2兆2084億 差引;+3310億
個人(15%) 買;4兆2428億 売;4兆5135億 差引;-2707億
外人(54%) 買;16兆1211億 売;15兆9933億 差引;+1278億
証委(1%) 買;4041億 売;4075億 差引;-34億
合計(100%)買;29兆5928億 売;29兆6633億 差引;-705億
【ジャスダック】(ジャスダック指数 5/27:1226.78→7/1:1259.12)
証自(5%) 買;291億 売;324億 差引;-33億
法人(7%) 買;362億 売;402億 差引;-41億
個人(63%) 買;3724億 売;3623億 差引;+102億
外人(18%) 買;1040億 売;1076億 差引;-36億
証委(8%) 買;448億 売;443億 差引;+4億
合計(100%) 買;5865億 売;5869億 差引;-4億
まずは東証一部。月中は週間で売り越しが続いていた外人ですが、月間で見ると買い越しで、これで10ヶ月連続の買い越しとなりました。そして、法人が8ヶ月ぶりに買い越しに転換、さすがにここまで売り続きで調整の買い戻しが入ったでしょうか。売り方は、まずは個人が売り越しに転換、そして証券会社は売り越し継続で、これで7ヶ月連続の売り越し。これまでの「外人の買い」VS「法人と証券会社の売り」というトレンドは、法人が買いに回った以外は変わらずでした。今年に入ってから上昇、下落、色々ありましたけど、大きなトレンドが変わっていないというのは面白いですね。
続いてジャスダック。こちらは外人が月間で11ヶ月ぶりに売り越しに転換。前月は揃って売り越しだった国内勢は、証券会社と法人が売り越し継続で、個人が大幅買い越しに転換。証券会社は昨年8月以降、11ヶ月連続の売り越しで、市場から完全に資金を引き上げてますね。。。個人が月間で2桁超の買い越しは昨年5月以来なので、動向は来月以降も注目だと思います。
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