皆様、2022年、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
恒例の新年一発目の記事として、昨年の振り返りと今年の展望について書きたいと思います。コロナウイルスで人々の生活が大きく変わってから、早や2年が経過しようとしていますが、目下新たな変異ウイルスであるオミクロン株が急拡大しており、未だに予断を許さない状況。いつ通常の状態に戻るのか、あるいはもはやこれがニューノーマルなのか、いや色々起こりますねホント。
こんな状況下で1年先の見通しを立てる事はかなり難しいですが、今年も例年通りに昨年の振り返りと今年の展望として記録しておきたいと思います。
【2021年の予想と結果】
・年前半は世界的なコロナ拡大が継続、実体経済が悪化する中で大規模金融緩和と各国の財政出動があり好材料と悪材料の綱引きで高ボラティリティながら総じて堅調な相場が続くと予想。リスクとしては、最近話題になっている変異種などで今以上にコロナウイルスの脅威が高まることか、逆に早期に抑え込みに成功できる見通しが立つことでしょうか。
→年前半は総じて見ると横ばいでしたが、時期を分けてみると1月~2月が特に堅調で、この間で日経平均が一気に30,000円を回復、その後は上値が重くなり29,000円を挟んで揉み合いでした。
・年中盤から後半にかけて、ワクチン接種が本格的に始まりコロナ克服の道筋がはっきりしてくると、2022年から23年の本格的な景気回復、そしてその先の出口戦略を見据えてどこかで天井をつけそうです。その前に先進国のハイテクから今資金が回っていないバリュー株や中小型株など全体的に資金が回る局面が年中盤くらいに来るか。
・日本株は上記の流れに乗って前半は高ボラティリティな中で堅調、後半どこかで天井を付けて調整入りを予想。中小型も金余りが続く年前半から中盤にかけては、昨年のように上昇が期待できるかと思います。
→年中盤の6月頃から新種の変異ウイルスであるデルタ株の流行が始まり、日本国内はオリンピック前後を挟んで感染者数が急拡大。先行する海外が7月に大きく崩れて日本株も大きく下げた後、8月に金融緩和の長期化への期待からV字回復、その後は横ばい・・・。年後半も結局は前半2カ月で大きく動いて、残りは29,000円を挟んで揉み合いという前半と同じような展開でしたね。
→年終盤にはワクチン接種が進んでコロナ克服の道筋が見えてきたか!?という所でオミクロン株登場で、また先が見えなくなりましたね。今年二回に分けて到達した30,000円が天井だったのか否か、今年結果が分かるものと思います。バリューや中小型は全体に資金が回るというよりは選別が進んだ感じ、特に今年は昨年強かったマザーズが弱く、年間を通じて右肩下がりでした。
【2022年の展望】
オミクロン株の拡大で景気の先行き見通しは立てづらい状況ですが、大きなシナリオとしては景気回復&米FRBの利上げ開始はある程度織り込み済み。金融相場から業績相場へ移り堅調な相場が続くのか、それとも早期に逆金融相場へ移行するのか、今年のポイントはそこですね。
・年前半は、引き続きオミクロン株などコロナ影響が残る中で利上げが徐々に始まり、今年後半のようにイベント毎に上下はするものの材料をこなしながら横ばいの動きになると予想。上がるとしたら、逆にコロナウイルスの影響が深刻化し長引くパターンくらいしかないかなと思っています。
・年中盤から後半にかけてが、業績相場が続くか逆金融相場になるかの別れ道。普通に考えると業績相場入りなのでしょうが、今回はコロナで金融緩和が長期化してここまでかなり買われているので、業績相場はほぼないかあったとしても期間は短く、金融引き締めによる負の影響が早期に出てくると予想、相場としては横ばいから右肩下がりに移行すると考えています。
・日本株は前半は昨年後半のように日経平均30,000円台を天井にして28,000円~29,000円台を推移、その後は海外市場の流れに影響されレンジを下に切り下げると思います。現時点では相場全体として今年中に本格的な下げ相場になるとは予想していませんが、新興・中小型は既に資金が抜け始めており、当面戻りも見込めないので正直厳しいと思います。
最後に今年の注目銘柄ですが、コロナ禍で壊滅的な影響を受けている銘柄から、V字回復期待で6181 タメニーと8789 フィンテック グローバルに注目しています。あとは物言う株主が登場した2193 クックパッドも個別材料株として注目。