まだ来年の事を語るには早いですが、昨日IHIの記事を見てその後色々と考えたのでメモしておきます。
今年は日興CGと不二家に始まり、IHIと船場吉兆に終わる、まさに粉飾と偽装の1年でしたね(何でも今年の漢字は「偽」だそうで(笑))。来年はもう少しまともな年になると良いんですが、日本の株式市場の展望はと言うと正直真っ暗です(>_<) ざっと考えただけでも不安要素だらけ。
・粉飾、偽装決算の多発→投資家の日本株離れ
・証券優遇税制の撤廃(一部例外あり)→金持ちの日本株離れ
・円安進行→外国人の日本株離れ
・買収防衛策導入&ブルドックソース判決→外国人の日本株離れ
・消費税増税→内需見通しの悪化
・欧米景気後退→外需見通しの悪化
・借金まみれ財政→景気後退と共にリスク増大
ぱっと思いつくだけでこれだけ悪材料があるわけですから、外貨や海外株式が流行るのはまあ当然の帰結だと思います。全体で見たら落ち目なのは明らかなので、いくつかの当たり銘柄を除いて沈んでいくことでしょう(内需株や中小型株は既にリスクを一部織り込んでいるとは思いますが)。。。一応、私はその少ない当たり銘柄を発掘すべく努力しているつもりですが、今からでも新興国投信を買っておいた方がパフォーマンスが良いかもしれません(^^;
今の政治・経済の状況を鑑みるに、これからの日本の産業は、A.世界を相手に商売して成長していく一部の人たちと、B.縮んでいくパイを奪い合うその他大勢の人たち、の二極化がますます進むような気がします(≒格差社会の拡大)。特に海外に出づらいサービス業は、今後も生き残りをかけて激しい競争が続くはずで、少なくとも国際化の見込みがある企業を狙いたいですね。
・・・なーんて言いつつ、私の投資行動は全くそうなっていません(笑)どちらかと言うと、国内の少ないパイを狙う「新規参入組」に投資してます。新規参入なのでハイリスクハイリターン、で大損した銘柄多数・・・orz 国内サービス業はずっと過当競争(=デフレ方向)状態なので、どうしてもコスト競争の脅威にさらされてしまいますよね。。。
正直、もう少しAの企業をPFに入れておいた方が良いとは思っているんですが、日経225銘柄のように会社が大きくなると、事業が多すぎてどこを評価すれば良いのかさっぱり。何か分かりやすいテーマを見つけて投資するしかないんでしょうけど。
しかし、政府はこのままBの人たちを見捨てて良いんですかねえ。格差が許容できるうちは生かさず殺さずでやっていくんでしょうけど、食糧危機とかエネルギー危機とか来たら本気でやばいんじゃないでしょうか。今後はもう少し日本の経済政策にも関心を向けていきたいと思います・・・彼らは個人投資家にとって迷惑な事しかしないイメージがありますが。
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