以下、YOMIURI ONLINEのニュースから抜粋。
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ユニクロ 海外出店拡大
事業戦略発表 2010年の売上高6倍に
カジュアル衣料チェーン「ユニクロ」のファーストリテイリング(FR)は4日、事業戦略説明会を開き、今年12月にパリにユニクロを初出店するなど、国内外で事業を拡大する方針を明らかにした。ただ、これまでに買収した事業の業績不振も目立ち、既存のビジネスの足場固めを優先すべきだとの指摘もある。(山下福太郎)
■ M&A ■
FRの柳井正会長兼社長は説明会で、ユニクロの海外展開について、今後1年間にパリのほかロンドン、ソウルなどにも大型店を出す計画を示した。中国では「全土への大量出店を目指す」(門田剛執行役員)と説明した。2010年8月期には、海外ユニクロ事業の売上高を07年8月期の約6倍、全体の売上高の1割にあたる1000億円に増やす意欲的な計画だ。
FRが米高級衣料品店バーニーズ・ニューヨークの買収を断念したことについて、柳井会長は「失ったものはない。(米国などでの)認知度が得られた。今後のM&A(企業の合併・買収)に関して非常にプラス」と述べ、今後も積極的に欧米ブランドなどに買収を仕掛ける考えを強調した。M&A資金は3000~4000億円を見込む。
■ 課 題 ■
しかし、FRが05年以降に買収した靴販売「ワンゾーン」、イタリアの衣料販売会社「アスペジ・ジャパン」は、いずれも直近の06年9月~07年5月の営業利益が赤字となっている。海外のユニクロ事業も、07年8月期は米国(1店舗)と英国(11店舗)では営業利益の赤字額が前年より増える見通しだ。
この結果、FRの07年8月期連結決算も、税引き後利益が前期比8・8%減の368億円になる見込みだ。
FRの株価は今年1月5日の1万1640円から、4日の終値で6490円まで下落した。柳井会長は4日、「この1年ですべての事業に関して結論を出す。(不振事業は)売却の可能性もある」と、不採算事業からの撤退も示唆した。
さらに、「国内市場に偏った事業を再構築しないといけない」と、海外事業の拡大に改めて意欲を示したが、計画が順調に進まなければ、市場の目はさらに厳しいものになる。
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先日米バーニーズの買収は断念しましたが、2010年度1兆円の大目標に変更はないようですね。3000~4000億円のM&Aが吉と出るか凶と出るか・・・、もしM&Aを繰り返して売上を1兆円計上できたとしても、その後すぐにツケが回ってきそうな気がしますけどね。M&Aではないですけど、業績急拡大企業という範疇で言えば、私は今年4341 テイクアンドギヴ・ニーズで痛い目に合いましたから。まあ、ツケが回ってくる前に売り抜ければ良いわけですが(笑)
そうは言っても、この株にはかなり痛い目に合わされたので、当分手を出すつもりはありません(^^; ただ、純粋にユニクロ事業の海外進出は応援したいと思いますので、引き続き注目していきます。
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